ユルい感じの仏像に癒やされる「円空・木喰展」

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先日参加したワークショップで円空仏に興味を持つようになりました。
いや、もともと仏像には興味あったんですけどね。
円空仏って通常の仏像とは造形がかなり違うのが気になっちゃって。

ちょうど横浜そごうにあるそごう美術館で「円空・木喰展」という展覧会をやっていたので見てきましたよ。

普段美術館にはあまり行かないですが、これは行ってよかったと思える展覧会でした。

円空・木喰の仏像が250体!

円空は江戸時代初期に美濃国(岐阜県)に生まれ、32歳から30年に渡り関東・東北・さらには北海道まで足を運び、生涯で12万体の仏像を彫ったと言われています(現在確認されているのは5400体ほど)。

ノミやナタで荒く彫った中に、優しい表情をたたえているのが特徴的です。

一方の木喰(もくじき)は円空より少し後、江戸時代中期・甲斐国(山梨県)の僧侶。
61歳から神仏像を彫り始め、日本全国を旅しながら生涯で2000体を彫ることを誓ったそうです。

円空に比べると全体的に丸みを帯びたデザイン、顔の表情もしっかりと作りこまれています。

両者に共通しているのがその表情。
穏やかに微笑んでいる仏像が多いんですね。

通常では忿怒相の不動明王なども、どこか笑っているように見えるのです。

仏像を見て感動

円空の木彫仏像は大きさ数センチのものから2メートルくらいのものまでが展示されていました。
破片のような木材を使った木端仏や、曲がった木をそのまま使うことで通常とは異なる独特のデザインの仏像、一体で複数の仏を表現する多機能型仏像など、円空のセンスやアイデアに何だか感動してしまいましたよ。

木喰の木彫仏像はとにかく曲線が美しい。
特に頬骨のラインが素晴らしいんですね。
江戸時代に手作業でこんな滑らかな曲線が彫れたということに驚きです。

まとめ

一般的な仏像は「厳か」とか「固い」といったイメージがあるかもしれませんが、この二人の仏像は「親しみ」や「ユルい」というキーワードが当てはまるんじゃないかと思います。

多分このユルさが私の正確にマッチしたんじゃないかなと。

仏像に興味のある方にはオススメできる展覧会でした。

横浜そごう・そごう美術館の「円空・木喰展」は2015/03/22(日)まで開催していますので、ご興味があればどうぞ。

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