Stones on mountain top / Jonas B
GTDの再学習として不定期連載のこの企画、
第3回は”処理ステップ”で私が失敗した原因について考えていきます。
“収集ステップ”で集めた「気になること」について「処理」していくわけですが…どうも私はこのステップについて、ある思い違いをしていたようなんですね。
一体どんな思い違いをしていたのか。
それでは詳しく見て行きましょう。
【GTD再学習#03】処理ステップでは「望むべき結果」を明らかにする
ワークフロー通りに処理してもうまくいかない…?
収集した「気になること」をワークフローに沿って”処理”してみたものの、出来上がったのはなんともスッキリしない(むしろ実現できるのかも怪しい)「次にとるべき行動」の山でした。
ワークフロー通りに”処理”したはずなのに…?
一体どこがマズかったのでしょう?
GTDのワークフローでは処理ステップの一番初めに「これは何か?」「行動を起こすべきか?」という質問があります。
ここで「行動を起こすべき」に”YES”と答えると「次に取るべき行動は?」という質問に移るわけなのですが…私はこの時点で深く考えずに「次にとるべき物理的な行動」を考えていたんですね。
起こすべき行動が一つで完結するものであればいいのですが、複数の行動からなる「プロジェクト」の場合、ゴールが明確になっていないと「次にとるべき行動」が曖昧なものになってしまいます。
気になることに対して「望む結果」は明確になっているか?
この着地点(望む結果)を明確にしていなかったのが最大のミスだったんですね。
例えば「部屋を片付ける」と言う「気になること」があったとします。
一言で部屋を片付けると言っても、最終的にどのレベルまで部屋を片付けるかによって次の行動は変わってきます。
- 散らかったものを所定の場所にしまうだけのお片づけレベル
- 不要なものの処分も含めたお掃除レベル
- 部屋の模様替えまで視野に入れ、徹底的にやる大掃除レベル
お片付けレベルと大掃除とレベルでは、最終的にこうなっていればいい」という「望む結果」は大きく変わってしまいます。
したがって、「次に取るべき行動は?」の前に「望む結果は?」という質問をしてあげる必要がありそうです。
※「望む結果」については原典(はじめてのGTD ストレスフリーの整理術)では”ナチュラルプランニングモデル”に記述がありますが、より詳しく知りたい人は「ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編――仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法」を一読されると理解が深まると思います。
まとめ
“処理ステップ”では「次にとるべき物理的な行動」が重視されていますが、これも「望む結果」ありきでの「次にとるべき行動」という意味なのでしょう。
また、今までの「次にとるべき行動」には「物理的かつ具体的」な部分が若干足りなかったようにも思えます。
これも「望む結果」が明確になっていなかったがゆえに、曖昧な感覚で設定してしまっていたからなのかもしれません。
そもそも何か成し遂げる場合、「最終的にはこうなっていればいいな」というゴールを設定するのは当たり前のことなのですが、ワークフローに忠実になるあまり、その考えがすっかり抜け落ちてしまっていました。
今回、この「望む結果」についてのヒントを得られたことは大きな収穫でした。
早速、それぞれの「気になること」について「望む結果」を考え、再度「次にとるべき行動」を設定してみたいと思います。
山を登る時、ルートもわからん!頂上がどこにあるかもわからんでは遭難は確実なんじゃ!確実!そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃッ! (ジョジョの奇妙な冒険 第27巻より)
きちんと頂上(望む結果)の場所を見据えて、遭難しないようにしたいものですね。
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