Epic Notes / DaveFayram
自分のノート術をつくる企画も今回で最終回となりました。
第1回でノート術を構築する目的を考え、第2回ではノート術構築にあたって、ツールとしてのアナログとデジタルについて見てきました。
今回はそれらの目的、ツールを踏まえてシステム化をしてみたいと思います。
今までのおさらい
僕の考える自分ノート術構築の目的は次の2点でした。
- モヤっとしている現状を変えるためのアイデアやタスクなどを管理したい。
- 発想やブログのネタとなりそうな情報を整理し、いつでも使えるようにしたい。
次にアナログツールとデジタルツールの住み分けについては以下のように考えました。
- アナログノートは発想するスペースであり、アイデアを育てるスペース。
- デジタルノートは情報を格納し、いつでも参照可能なデータベース。
ではこれらを組み合わせてシステムを考えてみましょう。
ノートの前にメモあり
自分ノート術システムの入口として、メモから考えてみます。
メモと言っても色々な種類がありますが、ここではメモを「発想・情報の元ネタとなるもの」と位置ます。
主なメモには以下のモノがあげられます。
- ふと思いついたアイデアをメモした紙切れ
- Web閲覧中に気になったサイトのクリップ
- 役立ちそうなメールマガジン
- 街で思わず撮った写真
- ランニング中に思いついたネタを吹き込んだ音声メモ
これらのメモを定期的に一箇所に集め(GTD的に言うところのInBox)、それぞれのメモの行き先(ノート)を決めてあげます。
メモはあくまでメモ。
その内容は一時的なモノにすぎず、放っておくといつの間にか散逸してしまうもの。
それを防ぐためにもメモの行き先を必ず決めておき、不要となったメモは即廃棄するというルールにしておきます。
メモの行き先(ノート)について
さて、集めたメモの振り分け作業についてですが、ここに時間をかけてしまうとメモの整理だけで終わってしまうので、あらかじめ機械的に振り分けができるようルールを決めておきます。
例えばメモの属性で振り分けるのはどうでしょう?
- 夢実現のためのアイデア → 自分磨きノート
- ブログのネタ → ネタノート
- 参照情報の書かれたメールマガジン → Evernote
- 気になるサイトのWebクリップ → Evernote
- 写真 → Evernote・Flickr
- 牛乳買わなきゃ → タスク管理ツール
- 来週月曜10時から会議だ → 手帳・カレンダー
それぞれのメモが持つ属性(発想・情報・タスク・予定)によって行き先を決めておけば、あとは何も考えずに振り分けるだけですね。
アナログノートの使い方
アナログノートは発想メインで使います。
アイデアメモを元に、自由な考えでふくらませていきます。
もし発想が行き詰まっても、しばらくおいてから見返すことで新たなアイデアが浮かんだりするものです。
アイデアのタネを育てる土壌やアイデアを料理する調理場、そんなイメージでしょうか。
ちなみに僕はカテゴリごとにノートを分けたい派です。
一冊のノートにアレもコレもという使い方はちょっと苦手。
デジタルノートの使い方
デジタルノートはデータベース。
アナログノートの補助的な位置づけになります。
アナログノートが調理場ならデジタルノートは料理の素材が入った冷蔵庫、そんな役割を持たせると良さそうです。
データベース的に使うので、検索のためのキーワード設定がカギとなるかもしれません。
その他のノート
今回詳しく触れませんが、日々のタスクやスケジュールはそれぞれタスク管理ツールや手帳に分けておきます。
これらについてはアナログでもデジタルでも、使い慣れているツールを使うのが一番でしょう。
できあがったシステムがコチラ
ずいぶんと長いこと書いてきましたが、結局はシンプルな構成で収まりました。
この図はあくまで大まかなシステムフローですので、細かいノートの使い方についてはそれぞれの項目を参照してください。
大まかでもこういうフローがあると、ノートの使い方がイメージしやすいんじゃないかと思います。
まとめ
全3回に分けて「自分のノート術をつくる」という企画について書いてきました。
巷にはノート術の本が溢れ、雑誌でも定期的に特集を組んでいます。
どれもこれも魅力的な使い方をしていて、自分にもできるんじゃないかと試しては失敗を繰り返す…そんな経験はないでしょうか?
他人のノート術がうまくいかないのは、オーダーメイドで作った他人の服を無理やり着ようとするようなもの。
他人のスタイルに合わせて作られたものをムリに使おうとしてもしっくりこないのです。
今まで他人のノート術をマネしようとして挫折してきた方は、一度自分なりに「目的」「ツール」「システム」について考えてみるといいかもしれません。
たとえショボくても自分でシステムを作り、使いながら修正をしていく…一見遠回りのようですが、これが一番の近道なのかもしれませんよ。
今回の記事を参考に「あなただけのノート術」を作ってみてください。
できあがったらぜひ教えて下さいね。
▼アナログノートとデジタルノートの共存にはこの本が参考になります。
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