2016年の1月から写真家の須田誠先生が開催している写真教室<初級クラス>に通ってました。
ワタクシの奥様が須田先生の教室の卒業生でして、そのご縁で(半ば強制的に)通うことになったのですが…。
結果として「通って良かったなー」と思える教室でしたので、感想などをしたためておきます。
今さら初級クラス…?
2012年に一眼レフを買って、なにげに写真歴3年以上なんですよね。
今さら”初級クラス”ってのもどうなのかなーなんて思っていたのですが、想像していた”初級クラス”とは全く別物だったんですね。
初級クラスというと「絞りがー」「ISO感度がー」なんて技術の基礎的な部分を教える…そんなイメージがあったのですが、須田先生の教室ではそういう基礎的な部分もやんわりと踏まえつつ、どちらかと言うとメンタル的な部分が鍛えられる感じでして。
例えば「いい写真」と「感じる写真」の違い。
教室に通うまではこの区別がつかなかった(というより「感じる写真」の意味がよくわからなかった)のですが、これがなんとなーく分かるようになったりします。
「いい写真」というのは要するにFacebookとかinstagramなんかで”いいね!”がつきやすい写真ですな。
パッと見た感じキレイな写真なんだけど、それ以上でも以下でもない…的な。
悪く言えば面白みのない写真。
須田先生の教室では「感じる写真」を撮るよう教えこまれます。
これを理解するのはなかなか難しいですし、理解の仕方は人それぞれだと思うので詳しくは書きませんが…これが分かるようになると写真がグッと面白くなります。
と言うかモノの見方が変わってきます。
写真=コミュニケーション
全4回の初級クラスのあと、原宿・渋谷のストリートで知らない人に声をかけ、スナップを撮らせてもらう<実践編>があります。
これは任意参加ですが、そんな機会はそうあるもんじゃないってことで行ってみました。
いやー、これがすこぶる難しい。
写真を撮る行為自体は慣れてるから問題無いですが、知らない人に声をかけるって結構パワーを使うんですな。
最初の原宿では3人、次の渋谷では2人とチームを組み、最終的には1人で撮るわけなんですが、1人になった途端に全戦全敗、声かけた人全員に断られました(笑)。
どうやら自分にはナンパ師の資質がないみたいですな…こんだけ断られると逆にメンタルが鍛えられるわ。
撮った写真も見返してみるとコミュニケーションが上手くとれていたのと、そうでないのとでは表情が全く違っていたりして。
あー、写真ってのは突き詰めると被写体とのコミュニケーションなんだなーと。
もちろん相手が人じゃなくてもコレは大事なことなんですけどね。
まとめ
ザックリと感想を書いてしまいましたが、結論としては「通ってよかった」ということで。
今まで中途半端に接していた写真に対するスタンスがガラリと変わった気がします。
写真集とか写真展とか、何となく見てたのがしっかりと見るようになったり。
物事を色々な側面から見るクセがついてきたり。
何より今まで以上に写真が楽しくなってきたんですね。
いやー、いいコトずくめですな。
技術的なことよりも心構え的なことがたくさん身につく『須田誠 写真教室 初級クラス!(http://travelfreak.jp/ws-beginner/)』
初心者はもちろん、ちょっと行き詰まりを感じてきた中級者以上の方にもオススメですぞ。
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