『ニュータイプの時代』

ニュータイプの時代
この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク

最近骨のある本をあまり読んでないなーということで、山口周氏の『ニュータイプの時代』を奥様の本棚から借りてみました。

私の世代でニュータイプって言うと『機動戦士ガンダム』なのですが、本書では新時代のビジネスシーンを生き抜くために求められる思考・行動様式を「ニュータイプ」と呼んでいます(対になるのが「オールドタイプ」なのはガンダムと同じですな)。

どちらかと言うと組織で働く人向けなのかなーと思いつつ、個人で働いている人にも役立ちそうな部分がいくつかあったのでご紹介。

スポンサーリンク

新時代に活躍できるのは「正解を出せる人」ではない

本書で山口氏は「ニュータイプ」と「オールドタイプ」について、以下のように述べています。

私たちは「モノが過剰で、意味が希少な時代」を生きています。「モノ」がその過剰さゆえに価値を減殺させる一方で、「意味」がその希少さゆえに価値を持つというのが21世紀という時代です。

このような時代にあって、相も変わらずに「役立つモノ」を生産し続けようとするオールドタイプは価値を失うことになる一方で、希少な「意味」を世界に対して与えるニュータイプは大きな価値を生み出していくことになります。

戦後の日本が、驚異的なスピードで経済大国の仲間入りをしたのは皆さんご存知の通り。

当時の日本には不便・不足といった困りごと(例えば食品の保存ができない)が山ほどあり、その困りごとに対して正解を生み出す(冷蔵庫を作る)ことがビジネスであるとされていた背景がありました。そして正解を生み出すことができる人材(要は偏差値の高い人)が重宝されてきたわけなんですね。

ところが時代が進み、現代はモノが溢れている時代です。24時間営業のコンビニが近所にあり、ネットで欲しい物を注文すれば翌日には手に入る。そんな不便・不足といった困りごととは程遠い世界になっています。

誰も困っていないのにも関わらず、企業はかつて正解とされていた冷蔵庫や自動車や携帯電話といった「役立つモノ」を作ることに固執しており、結果、日本経済が停滞してしまっているというわけです。

モノが溢れている一方で、希少になっているのが「意味」であると山口氏は強調しています。

「意味」とは役に立たないけれど、それを使う人にとって大切な意味を持つモノ。例えばタバコは役に立ちませんが、吸う人にとっては銘柄は重要な意味を持っています。コンビニで扱っている文房具(役に立つモノ)は売れ筋の1~2種類ですが、タバコ(役に立たないもの)は200種類あることから見ても、消費者にとって「意味」こそが重要であると言えるでしょう。

自動車も同じで、単に移動するだけなら燃費の良い国産乗用車で充分ですが、フェラーリやランボルギーニといったスポーツカーが売れている(しかも単価が高い)背景には、ドライバーにとっての「意味」があるというわけですな。

新しい時代の価値観を自分の中にインストールする

前述の「モノ」と「意味」の話は、オールドタイプとニュータイプを分ける一つの例として本書で紹介されていますが、これ以外にも多数のオールドタイプとニュータイプの違いが解説されています。

では、新時代となった今、私たちがやるべきことは何なのか。強引にまとめてしまうと従来の価値観を捨てて、新しい価値観をインストールすること。Windows PCのOSが7から10になったように、私たち自身も時代に合わせて自分のOSをアップデートしていく必要があるんじゃないかと。

これは個人で仕事する場合も同じこと。単にモノやサービスを提供するだけでなく、自分がお客さんに選ばれる「意味」を明確に打ち出せれば、周囲との差別化につなげることができそうです。

もちろん古い価値観を捨てるのはなかなか骨が折れそうですが、例えば今までビジネス書ばかり読んでいたのなら、アートや哲学、宗教などに関する本を読んでみることで、これまでとは違った視点や考え方を少しでも身につけることができれば、それをきっかけに徐々に変わっていくことができるんじゃないでしょうかねー。

まとめ

以上、『ニュータイプの時代』のご紹介でした。

単に学校の成績が良い、与えられた問題に対して正解を出すことができる人が活躍できる場所は今後どんどん無くなっていき、代わりに問題を創り出すことのできる人間が活躍する時代になっていきそうです。

『機動戦士ガンダム』の中で「ニュータイプは人の革新である」というセリフがありました。人の革新とまではいかなくても、お仕事をしていく上で何らかの革新を起こせるような人でありたいものですね。

ご興味あればどうぞ。

タイトルとURLをコピーしました