鶴ヶ城公園内にある茶室・麟閣に行ってきたのでご紹介。
千利休の次男・千少庵に縁のある茶室ということで、茶道を学んでいる身としてはとても興味深い建物でした。
2016年8月の会津旅行記まとめはコチラ
会津・麟閣―千利休の次男が建てた由緒ある茶室
鶴ケ城公園内の一角にある茶室・麟閣。
千利休が豊臣秀吉の命で切腹した後、千家の取り潰しによって茶道が廃れることを恐れた会津城主・蒲生氏郷が利休の子である千少庵をかくまっているときに、少庵が建てたと伝えられています。
蒲生氏郷が秀吉に千家再興の許しを得たことによって少庵は京都に戻り、現在の表・裏・武者小路の三千家に分かれたそうです。
つまり蒲生氏郷がいなければ、現在の茶道はなかったのかも?
なかなか興味深いですなー。
麟閣の表門、裏千家家元によって書かれた扁額が掲げられています。
ちなみに裏門には武者小路千家家元、茶室には表千家家元によって書かれた扁額もあります。
客人が身支度を整える寄付(よりつき)。
客人が茶席に呼ばれるのを待つ待合(まちあい)。
茶席に入る前に手を清めるつくばい。
茶室に出入りするにじり口。
一見すると茶室のようですが、本来は書院的な部屋だそうです。
茶室に入ることはできませんが、別料金で抹茶を一服いただくこともできます。
お菓子は薯蕷(じょうよ)饅頭。ほのかに山芋の香りがして、大変美味しゅうございました。
まとめ
茶道を学んでいなければあまり興味がなかったであろう麟閣。
いやー、何がキッカケでモノの見方が変わるか分かりませんなー。
茶室の中には千少庵が自ら削ったと伝えられる床柱もあるので、茶道に興味のある人は一度訪れてみると面白いかもしれませんね。
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