誰でも一度きりの人生をハッピーに送りたいと思うもの。
でもハッピーな人生って、一体何なんでしょう?
地位や名誉を得てチヤホヤされること?
大金持ちになって毎日ウハウハで過ごすこと?
一生食いっぱぐれることのない仕事に就くこと?
もっと本質的なモノを見落としてないでしょうか?
ロック界のスーパースター・矢沢永吉氏の自伝「アー・ユー・ハッピー? 」から、ハッピーな人生を送るためのヒントを紹介します。
ツッパリ=ハッピー
「ツッパリっていうのは、何か圧力がかかったとき、倒されないようにしようっていう力がツッパリじゃないか」と糸井重里は行った。アイツはいいこと言う。
(p.243)
ツッパリと言っても、長ランにリーゼントでキメてメンチを切ってるような輩ではないです(イマドキいないか…)。
それは単なるヤンキー、力を使う方向をちょっと間違えちゃってる。
そうじゃなくて、何が起きても自分の足で踏ん張って、その中で必死に生きること。
つまりは自立していること、なんじゃないでしょうかね。
矢沢氏が数々の裏切りや困難にぶつかりながらも、ハッピーでいられたのはなぜか。
ちゃんと自立してたからなんですね。
自立って何だ?
おばあちゃんは他人の家の草を刈って、それで自分で飲む酒に払う金を用意した。子どもたちの家に身を寄せる、なんてことはしなかった。「お母さん、こっち来なさい」なんていろいろ声をかけてくれる人はいたけど。
それでも、たとえ掘っ建て小屋みたいな小さな家でも、草を刈って日当もらって、それで自分で酒を飲んでる方がいいとおばあちゃんは思ってた。
(P.252)
これは矢沢氏の祖母のエピソード。
誰に迷惑をかけるでもなく、誰かの世話になるでもなく。
お金を沢山か稼ぐでもなく、地位や名誉に執着するでもなく。
自分のしたいことのために、自分のできることをして生きる。
逆に言えば、したくないこと・できないことはやらない。
それってハッピーな生き方じゃないですかね。
自分ではない”誰か”の用意した仕事をして、
自分ではない”誰か”の決めた評価に従い、
自分ではない”誰か”の支払う給料を受け取る。
人によってはそれがハッピーだと言うかもしれない。
「へえ」って思っちゃうよね。
別にいい、別にいいんだけど、自分の中のYAZAWAがなんて言うかな。
一方で自分のやりたいことをやるために、この世で自分に与えられた役を演じきるために、会社を飛び出す人が少なからずいます。
それ最高。
そういうの嫌いじゃない。
もうドラマチックな生き方しかできないよね。
結局のところ、自立というのは自分の人生に責任を持つ、オトシマエをつける、ってことなんじゃないかって思ってます。
まとめ
母から聞いた話によると亡くなった私の父親は、若い頃に独立しようとしていたそうです。
でも家庭を持ち、子ども(私ですね)が生まれたことでその夢を諦めたんだとか。
家族のために一生懸命会社員として働き、結局体を壊して還暦前に亡くなってしまった父親は、果たして真にハッピーだったのかな、と考えたりしています。
お盆だからかな?
家族のため、会社のために人生を捧げるのも一つの生き方でしょう。
でも一番大切な”自分”はそれでハッピーなのでしょうか?
今の職場で働いている人の顔を見ると、とてもじゃないですがハッピーとは程遠いのではないかと感じます。
ワタシも含めてですけど。
どんな結果になろうとも、自分の人生に責任を持つ。
それこそがハッピーに生きるための一番の方法だと言えそうです。
アー・ユー・ハッピー?
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