人に何かを伝え、行動を起こさせる。
ブログなどを通じて情報発信している人であれば、常に意識しておくべき考えだと思います。
そうは言っても人を動かすというのはなかなか難しいモノ。
何かコツのようなものはないかと思いを巡らせていたところ、ふと思い当たることがあったので調べてみました。
そのコツとはアリストテレスの「説得の3要素」にあります。
説得の3要素
古代ギリシアの哲学者・アリストテレスの弁論術によると、人を動かすには3つの要素が必須だとか。
ブログを読んだ人に行動を起こさせたいのであれば、この3つをバランスよく取り入れる必要があるわけです。
その3つとはロゴス・エトス・パトス。
滅びの呪文ではないですよ、ギリシア語です。
1.ロゴス
まず最初はロゴス(logos)。
英語で言うところのlogic、つまり論理ですな。
主張における論理・言葉・論拠がしっかりしていなかったり、最初と最後で言っていることが二転三転してしまっては、相手は混乱してしまい伝わるものも伝わりません。
一貫した主張、明確な論理を心がけるようにしましょう。
2.エトス
次はエトス(ethos)。
英語のethics、倫理ですな。
SNS上での中傷や暴言、あるいは人を騙すような記事など、性格や倫理性に問題のある文章は存在します。
また出どころの不明確な情報を何も考えすに拡散する行為は、信ぴょう性が欠落していると言わざるを得ません。
そのような行為をする人が情報発信をしたらどう思われるでしょう?
信用できない、胡散臭いと思われてしまったら説得力も何もありませんね。
常に誠実に、かつ正確な情報に裏付けされた情報発信を行う必要があります。
3.パトス
最後はパトス(pathos)。
英語のpassion、情熱ですな。
どんなに良いことを言っても、どんなに正論を述べていても、読み手の共感を得ることができなければ相手を動かすことができません。
最終的にモノを言うのは書き手の情熱が読者の心を揺さぶり、行動を起こさせるキッカケとなるのです。
論理だけでは人は動かせないのです。
まとめ
この「説得の3要素」は文章だけでなくスピーチやプレゼンにも応用できます。
人に何かを伝え、行動を起こさせようとするのに必要なモノは、時代や媒体に関わらず同じ。
いわゆる原理原則ということですな。
たったの3つですが、実際にやってみようとすると案外難しいことが分かります。
バランスよく要素を取り入れるには、ある程度の訓練が必要そうです。
情報発信をするときは常に意識しておきたいものですね。
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