考える力を取り戻す3つのヒント

思考・仕事術
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In Thought … / irishwildcat

こんにちは、@hir0ckyです。

突然ですが、皆さんは最近「考える」ということをしていますか?
僕はこの「考える」というのがどうも苦手らしく、
プレゼンの準備やブログのネタ探しに苦労しています。

どうやらこの「考える」と言う行為、大人になってから苦手になったようです。
少なくとも子供の頃はもう少し自由闊達な考えができたのではないかと。
このままじゃ何となくヤバい気がする…。

そこで今日は本「考え方のコツ」より、考える力を取り戻すヒントを
3つ紹介します。

すぐに検索をしない

何か分からないことがあるとすぐに”ググる”…
こんなことをあなたはやっていませんか?

インターネットの発達により、PCやスマホから簡単に検索ができるようになりました。
でもWeb上の情報って玉石混交ですし、何より人の知識を拾っているだけなんですね。

考えることと知識があることは、水と油ほど違います。考えるとは自分で何かを生み出すこと。一方、知識とは誰かが生み出したものをせっせと集めてくることです。
(p.24)

分からない→検索→情報を拾う→解決!
…では自分の頭をほとんど使っていないことになります。
ではどうすればいいか?

一つの方法として「仮説を立てる」というのはどうでしょう?

僕は普段システム屋として、システムの保守メンテナンスをしています。
業務には「システムの機能改善」みたいなものも含まれるのですが、
古い機能に手を入れるとき、仕様書等のドキュメントが存在しないことがあります。
(それも結構な確率で)

仕様書がないからお手上げ!…というわけにもいかないので、
渋々と機能フローをおこし、ソースの解析をしながら
「これはこういう機能なのでは?」と仮説を立てます。

一度仮説さえ立ててしまえば、あとは類似の処理について書かれた
ドキュメントをひっくり返して裏を取るだけです。
これって「考える」行為の一つと言えそうですね。
(ちなみに裏を取るドキュメントがなければデータ解析に入ります。)

何か疑問があってもすぐに検索をするのではなく
仮設を立てたあとで裏取りのために検索をする、
という行為が重要な気がします。

思考を視覚化する

せっかく「考える」という行為につながっても、
それを頭の中だけで行なっていては効果は薄いでしょう。

なぜなら頭のメモリはすぐに容量がいっぱいになってしまい、
いっぱいになった時点で考えるための頭のパフォーマンスは低下するからです。
そうなるとせっかくの考えも霧のように消えてしまいます。
(どんなに素晴らしいアイデアが浮かんでいたとしても!)

GTDでは頭の中の物をすべて書き出す「収集」というステップを行い、
つまらないことに気を取られないようにすることで
脳のパフォーマンスを最大限発揮することを目的としていますが、
これは思考についても同じ事が言えそうです。

では具体的にどうすればいいのか。
一番手っ取り早いのは紙に書き出すことではないでしょうか?

まずA4用紙を用意しテーマに沿ったキーワードやフレーズなどを
思いつくまま書き出していきます。
あとはそれを構造化してまとめていくことで一つのアウトプットが出来上がります。
(これはぼくが3分間スピーチをやるときに使っていた手法です)

好みでマインドマップを描いてみたり、KJ法を使ってみても良いでしょう。
大事なのは書きだすことで視覚化すること。
視覚化したモノ自体がインプットになり、あらたなアイデアにつながる…
そんな効果も期待できそうですね。

「考えのかけら」をひたすら白い紙に書いていくと、だんだん自分の頭の中の景色が視覚化されていきます。頭の中にある思考が、目の前の白い紙に投影されていくようなものです。このときの気分はなかなかいいものです。
(p.31)

好奇心を持ち続ける

「好奇心」と「想像力」は思考というプロセスを回すための歯車のようなもの、
と僕は考えます。
「これってどういうことだろう?」「これを実現するにはどうすればいいだろう?」
という「好奇心」「想像力」があって初めて、思考のスイッチが入るイメージです。

ところがこの「好奇心」「想像力」の歯車は大人になるにつれて摩耗していきます。
完全に摩耗したツルツルの状態では興味の対象が非常に狭くなり、
自分の関心のあることにしか反応しなくなってしまいます。

これ、実は今の僕の状態に非常に近いです(汗)
これじゃブログのネタ探しにも苦労するわけですね…。

この「好奇心」「想像力」の歯車を復活させるためにはどうするか。
ヒントはプレゼンの手法にありました。

通常プレゼンでは「相手にとって恩恵のある話」を盛り込んでいきます。
「これは自分に関係のある話だぞ」と思うと、人は自然と内容に興味を示すものです。
ではこの「関係のある話」の対象をプレゼンの相手ではなく自分に向ける、
という思考訓練はどうでしょうか。

例えば「新しいAndroidのスマホが出る」というニュースを耳にしたとき、
「自分はiPhoneラブだから関係ないや」と思ったらオシマイですが、
「自分はiPhoneラブだけど、Androidってどうなんだろう?」と思えば、
それは好奇心となりますよね。

もしかしたらそこから色々なアイデアが生まれるかもしれないわけです。
一つのニュースを聞いても「ふーん」で終わるか、
「それって自分にとってどんな意味があるのだろう」と考えるか、
その差は無視できないほど大きなものだと思います。

こういう思考訓練を意識的にやっておくと良いかもしれませんね。

想像力を働かせるために、なによりも必要なのは好奇心です。これまでの著書でも触れていますが、すべてのことには好奇心が欠かせないし、好奇心がなくなったら、自分にとって一番大切なエンジンを失うような気がします。
(p.69)

まとめ

検索で得られる知識というのはそれだけではあまり価値がありません。
人の考えをなぞっているだけで何も生み出しませんからね。
それは単なる頭でっかちの「物知り博士」に過ぎないわけです。

それよりも既存の知識から新たなアイデアを生み出すこと。
「物知り博士」よりも「発明家」の方が活躍の場が圧倒的に多いと思っています。

考える力を磨き「発明家」を目指したいものですね。

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