世の中には無数のブログが存在しています。
ブログの数が多いということは、面白いブログとそうでないブログが玉石混交な状態なんですね。
私にとって面白いブログの定義は「読んで役に立つ情報を、出し惜しみしない」ブログ。
では、なぜ「出し惜しみしないブログ」が面白いのか、本「GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 」からポイントをまとめておきます。
ギバー(与える人)はなぜ成功するか?
本書にはギバー(与える人)、テイカー(受け取る人)、マッチャー(ギブ&テイクのバランスを取る人)の三種類が紹介されています。
私たちの感覚だと三番目の「マッチャー」こそがギブ&テイクだと考えますよね。
つまり何かを貰ったら(可及的速やかに)何かを返さなくてはいけない。
それこそが世の中を上手く渡っていくための処世術である。
しかし本書では「ギバー」こそが成功する種類の人である、と定義付けています。
それはなぜなのでしょうか?
1,誰かの役に立つことを重要視する
ギバーは自分への評価よりも、誰かの役に立ちたいという気持ちの方を強く持っています。
ブログも同じで、自分の持っている情報が誰かの役に立つかもしれないから発信しますよね。
誰かの役に立つであろう記事を、惜しみなく公開することで「読まれる(あるいは面白い)ブログ」に成長する、と私は考えます。
一方でテイカー的な人が書くブログは、自分や商品の売り込みに熱心で読んでもあまり得るものがない気がしています。
そりゃそうですよね。テイカー(受け取る人)は自分への利益優先で、与えるものを出していないわけですから。
2.自分の得意なこと・好きなことを与え続ける
ギバーは与え続けるという、ある種の自己犠牲的な印象がありますが実際はそうではありません(まあ、そういう例もあるでしょうけど)。
なぜ無償で与え続けることができるのか。
そこには「意義」が存在しているのです。
「自分にとって意義のあることをする」
「自分が楽しめることをする」
この条件が満たされれば、ギバーは他人だけではなく、自分にも「与える」ことができる。
ブログは基本的に「自分が好きなこと」あるいは「得意なこと」を発信しますよね。
どんな内容であれ「自分の好きなこと」を発信するのは楽しいし、それが誰かの役に立つかと思えば「意義」のあることと言えます。
楽しくなければわざわざブログなんて書かないですよね?
一方でテイカー的なブログは、アフィリエイトのために好きでもない商品の説明をしてみたり、読んでいるこっちのお尻がムズムズするような自己陶酔的な内容だったり…書いている本人は楽しいのかもしれませんが、読み手がそこに価値を感じるかは微妙なところじゃないでしょうか。
3.価値を与え続けることで見返りが生まれる
ギバーは価値を交換するのではなく、価値を「増やす」ことに重点を置いています。
一見すると与え続けるなんて一文の得にもならなそうですが、実はそうではありません。
ブログでも役に立つ記事を書き続けることで、SNSなどを通じて口コミ的に広まったり、あるいは書籍の編集者の目に留まることがある(かも)。
自分の与えている価値が見返りを生み出すのに即効性はないかもしれません。
でも確実にチャンスの芽は大きく育っているはずです。
まとめ
冒頭で定義した(私にとっての)面白いブログは、共通して今回の3つのポイントをおさえていました。
読まれるブログと言うと、何かテクニック的なモノについつい目が行きがちです。
テクニックは誰でもマネできるし即効性もありますからね。
でも残念ながらテクニックばかり立派でも、中身の薄いブログが多いのが現実です。
(たまたま私の読んでいるブログにそういう傾向が多いのかもしれませんが…自戒の念も込めて)
もちろんブログには何を書こうと本人の自由です。
他人がどうこう言うことではありません。
ただ、今回紹介した3つのポイントに思い当たる部分があれば、まずは「価値」を「与える続けること」から始めてみませんか?
いずれ大きな見返りが生まれるかもしれませんよ。
ちなみにこの本、数多くの実例を踏まえていてかなりのボリュームがありますが、とても興味深い内容でサクッと読めてしまいました。
久しぶりに面白い本を読んだかも。
ご興味があればどうぞ。
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