ブログは暗黙知を形式知に変えるツール

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暗黙知と形式知という言葉があります。
暗黙知はその人だけが知っている知識や技術、つまりは属人的な知識のこと。
一方の形式知は誰でも使えるマニュアル的な知識のことを指します。

会社なんかでは暗黙知を持っている人は重宝されますが、最終的に形式知として誰もが使えるようマニュアルを作ったりしますよね。
その方が全体的な効率アップやリスクの分散が見込めるからなんでしょうけどね。

そこでふと気づいたのが、ブログを書くということは、各個人が持っている暗黙知を形式知に変えることなんじゃないかと。
それぞれが持っている知識やスキルを文章にして記事にアップする、こういうブログが面白いブログなんじゃないかと思ったりしてます。

再現性のない記事はただの娯楽

数年前は暗黙知を形式知にした記事を書いているブログが多く存在していました。
iPhoneの便利な使い方やEvernoteのマニアックなTips、読んだ本をまとめた書評記事など、バラエティーに富んだブログが乱立していました。

こういう記事には”再現性”があるんですな。
ちょっとやってみようかな、という行動を起こさせるキッカケになっていました。
こういう記事は検索にも強いんですよね。

そして一つのテーマ(例えばEvernoteのマニアックな使い方)について、多数のブロガーが「自分ならこうする」と言う”知の連鎖”のようなものが生まれていて、ずいぶんと盛り上がっていました。

最近はこういう記事、あまり見かけなくなりましたね。
魅力的なツールやガジェットが少なくなったせいかもしれませんが。

一方で日記的なブログ、言いたいことを主張するブログ、マネタイズに関するブログは増えたようにも思えます。

個人のブログだから何を書こうと自由ですが、こういうブログは読んでおしまいというのが多いんですね。
再現性がないというか、単なる娯楽記事になっているというか。
言うなればビジネス書と小説の違いみたいなものかもしれません。

たまには暗黙知を形式知にしたような、骨のあるブログも読んでみたいなと思ったりしています。
まあ、この記事も言いたいだけの記事なんですけどね。

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