『ビジネスマンのための新教養 UXライティング』

UXライティング
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「UI(ユーザー・インターフェース)」と並んで最近よく聞く言葉「UX(ユーザー・エクスペリエンス)」。

何となく意味が分かるようで実際のところよく分からない言葉の代表格みたいな感じでモヤッとしますよね。

そんなモヤッとした感情を抱えていた矢先、株式会社翔泳社さんが募集していたブックアンバサダーに応募したところ運良く当選、『ビジネスマンのための新教養 UXライティング』という本をいただきました。

「UXライティング」とはまた聞き慣れない言葉ですが、「確かにこれを知っているのと知らないのでは違うかもね」というテクニックが満載でなかなか面白い本でした。

そもそも「UX」って何?

「UX」はユーザー・エクスペリエンスの略、つまりユーザー体験ってこと。

ざっくり言ってしまうと製品やサービスを通じてユーザーが得る経験のことで、製品・サービスのUXが向上することによってユーザーは「心地いい」「使いやすい」といった経験をより強く感じる……というイメージを持っておけばだいたい間違いないと思います。

似たような言葉の「UI」はユーザー・インターフェイス、つまりユーザーとの接点を意味しており、例えばWebサイトのデザインだったり、アプリのボタンの配置だったりを指してます。どちらもWebデザインやアプリ開発の分野でよく耳にする言葉ですな。

「UXライティング」って何?

じゃあ「UXライティング」って何かというと、本書では以下のように定義しています。

UX(ユーザー経験)に合わせたことばの使い方や文章表現を、「UXライティング」と呼びます。

うーん、なかなか分かりにくいですね。本書では映像配信サービスの新規会員登録ボタンを事例に紹介しています。従来のサービス提供者目線で作ったボタンには「新規会員登録はこちら」と書かれていますが、UXライティング目線で作られたボタンには「今すぐ始める」と書かれています。

つまり、主体となるのがサービス提供者(作り手)なのか、サービス利用者(ユーザー)なのかによって使うべき言葉を変える必要があり、ユーザー体験を重視した書き方がUXライティングである、ということでしょうか。

確かに「新規会員登録はこちら」よりも「今すぐ始める」の方が親しげに感じますし、「ちょっとやってみようかな」という気になりそうですよね。こういう書き方のちょっとした違いで、ユーザーの感情や行動が変わってくる(UXが向上する)ということなんですな。

「10万円給付金」のWeb申請が混乱した原因はUXの不足?

さてさて、UXライティングが使われるのはWebサイトやアプリといった技術系の文章にとどまりません。一般的なビジネスにおいても、コミュニケーションツール(メールやチャット)を使うときや、ビジネス文書を書くときに応用することで、読み手にとって分かりやすく伝わりやすい文章にすることができます。

例えばコロナ流行による10万円給付金のWeb申請が分かりにくく混乱を招いた要因の一つとして、サイトの説明文にUXが意識されていなかったのではないか、ということを本書では指摘しています。こういう分かりにくい文章を自分ならどう書き直すか考えてみるのも訓練の一つになりそうですな。

ところで、読み手がどんな人なのかを想定し、どういう書き方をすれば伝わるか、行動を起こしてくれるかをイメージしながら書く……実はこれってライターとかブロガーの人なら割と普通にやっていることだったりするんですよね。

もちろん、普段文章を書き慣れていない人にとってはUXを意識することは難しいですし、UXライティングを知っていると知っていないでは結果が違ってくると思うので、教養の一つとして押さえておくのはありなのかなーと。

まとめ

本書は若干技術書寄りの視点で書かれているので、こういう本を読み慣れていない人にはちょっと読みにくいかもしれません。とりあえず「UXライティングってこんな感じで、こんなメリットがあるのかー」ということを理解するにはちょうど良い入門書だと思います。あとはテンプレートを使いながら実際に自分で書いてみると理解が深まるんじゃないでしょうか。

ちなみに、普段から読み手目線を意識して文章を書くことの多いライターやブロガーも、改めて読んでみるといろんな発見があったり、意外と抜け落ちているポイントに気づいたりして面白いかもしれませんよ。ご興味あればどうぞ。

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