昨日の記事でブログ記事の素材となる情報をデータベースにしておくことを紹介しました。
こればかりは手間ひまかけてコツコツと情報を溜めながら作るしかないのですが、一度作っておくとブログをはじめいろいろなアウトプットに役立つはず。
今回は私のデータベースの作り方を紹介します。
データベースに使うツールは何でもOK
データベースに使うツールはデジタルでもアナログでもOKです。自分の使いやすいものを使うのが一番。
私はEvernoteを愛用していますので、今回はEvernoteを使ったデータベースの作り方を説明しますが、コチラの記事のように情報カードを使ったアナログデータベースも良いかもしれません。
使うツールが決まったら、データベース運用のルールを決めていきます。
事前準備と運用の前提
まずはEvernoteに「Inbox」と「データベース」の二つのノートブックを用意します。
「Inbox」は取得した情報が集まる受信箱で、ここからさらに必要な情報を厳選して「データベース」に移し替えます。
つまり「Inbox」にはメモやWebクリップといった雑多な情報が集まり、そこから必要な情報を「データベース」に移して管理するというわけです。
【ルール1】気になった情報は何でも入れる
データベースに溜める情報は、いつ使うものか分からないものがほとんどです。保存した翌日に使うかもしれないし、1年経っても使わないかもしれない。
とは言え情報過多時代に生きている以上、一度見逃した情報には二度と出会えない可能性があります(検索を駆使すれば出会えるかもしれませんが)。
使う使わないは一旦置いておいて、気になったものは「Inbox」に収集しておく(みうらじゅん的に言うと「押さえておく」)ことが大事です。
Evernoteにはメモ機能だけでなく、Webクリップ機能もあるのでWebページの保存も簡単。
ちなみに、Webページの保存に関しては「Inbox」を使わずに「Pocket」や「はてなブックマーク」のような「後で読む」系のサービスを使うのも良いでしょう。
私もいろいろなサービスを使ってますが、最終的にはEvernoteの「Inbox」に格納されるようにしています。
【ルール2】すぐに使えるよう加工しておく
データベースは材料を保管し、使いたいときに取り出せる冷蔵庫みたいなものです。とは言え、使いたいときにすぐ使えないというのは使い勝手が悪いですから、ひと手間加えて使える形にしておきます。料理で言えば下ごしらえだけしておく的な。
加工のタイミングは「Inbox」から「データベース」にノートを移し替えるときがベスト。
アイデアメモなら後で見返したときに何のことかすぐ分かるようにある程度の文章にしたり、Webクリップならページ全体ではなく必要な部分を抜書きして自分なりのコメントを追記したりして、単なる素材を常備菜レベルにしておくと、あとで使うときにそのありがたみが分かるはず。
カードは、他人がよんでもわかるように、しっかりと、完全な文章でかくのである。「発見の手帳」についてのべたときに、豆論文を執筆するのだといったが、その原則はカードについてもまったくおなじである。カードは、メモではない。
――『知的生産の技術』(梅棹忠夫/岩波新書)
『知的生産の技術』では情報カードを使った情報の蓄積をしていますが、ここで言うカードがEvernoteのノートに該当します。
【ルール3】タイトルをつける
Evernoteの場合、各ノートにタイトルをつけることができますが、きちんと考えてタイトルをつけておかないと、後で検索しても引っかからず、情報が死蔵される恐れがあるので注意が必要だったりします。
データベースは検索が命です。Evernoteは検索機能が強力なのですが、念のためノートの内容を一言で表したようなタイトルをつけておくと何かと安心。
あとはタグなんかも活用すると、検索性がアップするので積極的に使っちゃいましょう。
【ルール4】書籍の抜書きは正確に
本に書かれているフレーズや名言、文章は記事に引用することで説得力が増したり、引き締まったりする便利なものです。
ただし引用する以上は、正確性が求められます。書籍からの抜書きをする場合は、一字一句間違いのないように注意しましょう。
書籍タイトルや著者名、出版社などの情報も加えておくと後々調べたいときに便利なのでオススメ。
まとめ
以上、Evernoteを使ったデータベースの使い方をざっくり紹介しました。
私自身、このデータベースを100%使いこなせているわけではないのですが、いざというときに役立つので日々改善を重ねています。
アウトプットとは「データを溜めて」「それを整理して」「並べ替える」のが基本的な流れです。そのためにデータベースを作っておくのは大いに役立つのではないかと。
近年いろいろと新しいサービスが登場して元気のないEvernoteですが、データベースとして使う分にはかなり優秀。
ご興味あればどうぞ。
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