今年に入ってから奥様がランニングを始めたのですが、どうも膝を痛めてしまったようで……。
ネットで「ランニング 膝 痛い」と調べても、クリニックの紹介が多く、あまり情報が得られないんですよね。
というわけで、実際にランニングで膝を痛めた人が何を感じているか、どんな治療をしているのかをインタビューしてみました。
※ちなみにこの記事の発案者は奥様です。私が人の不幸につけこんでネタにしているとか、そういうことは一切ありませんので誤解なきよう。
ランニングを始めて1ヶ月で膝に痛み
――まずは奥様がランニングを始めたきっかけについて教えてください。
奥様:ダイエットと健康づくりのためにランニングに興味はあったんですけど、なかなか腰が重くて…。そんなある日書店で『40代からの心とからだを整える ゆるランニング!』という本を見つけて買ったんです。
「これはまさに自分のことだ!」と感じる内容で、「自分にも走れるかも」と思ったのがきっかけです。
――なるほど、それでランニングを始めたと。膝が痛むようになったのはいつ頃からですか?
奥様:ランニングを始めて1ヶ月くらい、3月中旬頃から右膝に痛みを感じるようになりました。膝の右側とか左側が痛いのではなく、膝の関節の奥がズキズキと鈍く痛み始めたんです。
ようやく体の変化を感じ出して、走るのが楽しくなってきた矢先のことでした。
――膝の痛みを感じたとき、すぐにやったことはありますか?
奥様:まずはネットで「ランニング 膝 痛い」といったキーワードで検索してみましたが、出てくるのはクリニックの紹介記事ばかりで、イマイチよく分からず……もっと具体的な症状とか、どんな治療をしているのかといった生の声が知りたかったんです。
「ランナー膝(腸脛靭帯炎:膝の外側が痛くなる)」を疑ったのですが、どうも症状が違うみたいだったので、とりあえず走るのをお休みしました。
あとは道具の見なおしですね。最初に使っていたのが運動にも使えるタイプのシューズだったのですが、クッション性に問題があるのではと思い、ランニングシューズに買い替えました。底が厚めのエントリーモデルです。
さらにサポート力の強いランニングタイツも買ってみました。道具を変えて軽く走ってみましたが、膝の状態は改善しませんでした。
加齢による関節の老化という現実
――それで病院に通うようになったんですね。病院に行き始めたのはいつ頃でしたか?
奥様:膝が痛みだしてから10日後です。近くに整形外科が新しくできたので、とりあえずそこに行ってみました。
そこで「膝の関節がすり減っている」「少し水が溜まっている」と言われました。具体的に「変形性膝関節炎」という診断はされませんでしたが、恐らくそれに近いものだと思います。
原因は加齢による関節の老化とのことで、リハビリをするように言われました。
リハビリの先生からは腰、特に左腰の関節が上手く使えていないことと、上半身が硬いことを指摘されました。
腰が硬いことで走るときの地面からの衝撃をうまく緩和できず、膝に直接衝撃が伝わって負担がかかってしまっているそうです。
他にも体幹や腹筋の弱さなど原因がたくさんありますが、一番の原因は腰だと思っています。
――実際にリハビリではどんなことをしているのですか?
奥様:まずは屈伸をして、その日の膝の具合を見ます。次にベッドに横になって、左右の股関節を開いて脚の付け根の詰まりをチェック。さらに膝と腰、鼠径部の関節をチェックします。
その後で背中や腰のマッサージがあり、もう一度膝・腰・鼠径部の動きを確認しますが、マッサージ後は少し良くなっている感覚はあります。
また、家でできるトレーニング方法も教わったので、日々コツコツとやっています。
――リハビリの先生からは何かアドバイスをもらいましたか?
奥様:特に言われたのは教わったトレーニングを毎日やること、走る前後でストレッチをすることですね。リハビリでバランスボールを使っているので、自分でも購入して家で使っています。
あとは座り方。骨盤を立てて座ること、長時間座りっぱなしは体に負担がかかるので、適度に休憩を取ることを言われました。
着実に良くなっているが時間がかかる
――しばらくリハビリに通ってますが、痛みはどう変化しましたか?
奥様:最初の痛みを10だとすると、今は1.5くらいまで良くなっています。ただ、まだランニングは控えているので、実際に走り始めたらどうなるかは分かりません。
とにかく日々の姿勢と、走る前後のストレッチに気をつけていきたいと思います。
――最後にこれからランニングを始めようと考えている中高年の方へアドバイスをお願いします。
奥様:しばらく運動から遠ざかっていた人は、いきなり走るのではなく、まずはウォーキングで体を慣らしていったほうが良いです。
普段の姿勢だけでなく運動するときの姿勢も大事なので、正しい姿勢で負荷の低い運動を続け、少しずつ筋肉をつけていくのが良いのではないでしょうか。
ウォーキングってモチベーションが上がりにくいですけど、膝を痛めるともっとモチベーションが下がるので、まずは故障しにくい体作りを優先するのがおすすめです。
もし膝を痛めてしまったら、早めに病院で診てもらいましょう。膝の治療は結構長引くので、なかなか良くならなくても諦めず、根気強く病院に通うことが必要です。
――ありがとうございました。
まとめ
というわけで、膝を痛めた原因から現在の状況までを奥様にインタビューしてみました。
この春からランニングを始めてみようと考えている(特に中高年の)方。まずはこれまでの運動経験と、現在の体の状況をよーく振り返ってみて、どれくらいの運動強度から始めるのが最適か、よく考えてみるのが良さそうですよ。
一旦故障すると治るまでに時間がかかりますし、その間に運動に対するモチベーションが下がってしまってはもったいないですからね。
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