安野侑志という人物をご存知だろうか?
通称ヤッサン。
紙芝居一筋40年、年商1500万円、日本だけでなく世界でも活躍した世界一の紙芝居屋…なんともすごい経歴の持ち主ですな。
紙芝居屋という仕事に惚れ込んで、世界一にまでなったヤッサン。
好きを仕事にしていくことができた秘密はどこにあるのか、本「世界一の紙芝居屋ヤッサンの教え」から学んでみましたよ。
世界一の紙芝居屋を生み出した3つの力
紙芝居屋で食っていけるわけがない、そんな周りの思いを見事に覆したヤッサン。
個人的には次の3つが成功の秘訣なんじゃないかと。
- 決断力
- 持続力
- 赤ちゃん力
一つ一つ見て行きましょう。
1.決断力
熟慮断行ということも重要だけど、俺は見切り発車もとても大事だと思うんだ。なぜなら迷っている間にできない理由、しない方がいい理由が次々と生まれてきてやめてしまうことがあるだろう。一歩を踏み出せない人は、できない理由を決断してしまうのだ。
(p.55)
何事も最初の一歩を踏み出さないと、次の一手が打てないんですよね。
逆に言えば一歩を踏み出して失敗しても、改善点が見えれば前進していることになるわけでして。
まずは自分を信じて走り出してみる。
あとは走りながら軌道修正をかけていけば、意外とうまくいくものだったりしますよね。
2.持続力
しんどいときこそ、はいつくばってでもやるしかない。とにかくたどり着く。足を引きずってでも歩く。とぼとぼ、もたもた、よたよたでもいい。休み、休みでもたどり着く。たどり着くことに意味がある。がんばれと応援してくれる人はいるけど、前に足を出せるのは自分しかいない。自分で進むしかない。代わってもらうことはできない。
それも自分が選んだ道。
今できることは、少しずつでも前に進むことの積み重ね、それしかない。
(p.158)
好きを仕事にすると言っても、初めから順風満帆に行くことは稀でしょう。
むしろ厳しい現実に打ちのめされてしまうかもしれません。
そんなときでもくさらずに出来る限りのことをやっていれば、どこかで道が開けるはず。
とにかく今できることをやる。
ダムに小さな穴を一つ一つあけていくように。
小さな穴でもあけ続ければ、巨大なダムでも決壊させることができるのです。
3.赤ちゃん力
「やりたいことで喰ってみろ」、「どこまでも自分を貫け」というのは簡単に言うと、赤ちゃんのようになるということ。
大人になっても、赤ちゃんのように泣き方一つで周囲を自分の思い通りにする部分は残しておかなければならないと思う。
(p.92)
本書の中で面白いな、と思ったのがこの部分。
赤ちゃんって泣けばみんなが心配して、あれこれ手を尽くしてくれますよね。
大人になってもこの力を身につけておけということ。
さすがに泣いても誰も相手にしてくれませんが、「どうしてもこれがやりたい!」という情熱があれば、「仕方ないな」と周りが協力してくれる、というわけですな。
もちろん普段の行いとか、人間関係作りができていないと難しいことですけど、こいつの言うことなら力になってやろうと思わせることができれば、成功率はグンとアップ…ということです。
まとめ
ザックリ3つにまとめてしまいましたが、どれも当たり前のことなんですよね。
もっとも、当たり前のことを当たり前にやる難しさはよく分かっているつもりですが。
「好きを仕事にする」のに特殊なテクニックなどは不要、ということなんですな。
他にもヤッサンの”熱い”教えが満載の本書。
ご興味あればどうぞ。
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