長いことシステム業界にいても、まともに使える言語はCOBOLくらい…これからの時代を生き抜くには使える言語を増やした方がいいかなーと思い、人気ブログ「Last Day.jp」主宰・またよしれい(@Sayobs)さんの著作『C言語すら知らなかった私がたった2か月でiPhoneアプリをリリースするためにやったこと』を読んでみました。
170ページほどの本で一気に読めましたが、考えさせられる部分もあり読みごたえがある一冊でした。
『C言語すら知らなかった私がたった2ヶ月でiPhoneアプリをリリースするためにやったこと』byまたよしれい
本書の構成と概要
第1章:iPhoneアプリ開発の魅力
第2章:基礎知識を身につける
第3章:無料動画サイトで勉強する
第4章:インターネットや書籍から良質な情報だけを見つける
第5章:1人でできる お金をかけないiPhoneアプリマーケティング
書店の技術書コーナーに置いてあったので技術書かと思いましたが、プログラム未経験の著者が自身の経験をもとにiPhoneアプリの開発からリリースまでの勉強法やノウハウを惜しみなく教えてくれる本です。
逆に技術的なことを求めて買うと肩透かしを喰らうかも。
個人的にグッときたポイント
自分が書いたプログラムが初めて思い通りに動いたときは、感動して涙が出るほどに嬉しかったのを覚えています。物事がうまく進んでるときの高揚感、そして何事かを成し遂げた時の達成感は、言葉では言い表せないくらいの喜びがあります。(p.29)
私も社会人になって新人研修を受けるまでプログラムはまったくの未経験でした。
研修でCOBOLを学んだのですが、自分の書いたプログラムが期待通りの動きをしてくれたときは、やはり感動した覚えがありますねー。
それが例え入力した数値の計算式が表示される、という単純なものであっても「プログラムって楽しい!」と思うキッカケになるのではないかと思います。
サンプルコードを咀嚼して自分の血肉とするには、実際に手を動かしながらコードを書く必要があります。サンプルコードを写して改良そして動作の確認の繰り返しが必要です。サンプルコードの処理内容を把握できなくても、何度も種類の違うサンプルコードを読んだり、書いたりしているうちに法則性に気づくこともあります。(p.72)
このブログを始めるに当たり、HTMLの基礎くらいは知っておかないとマズイかと思い、
3分動画でプログラミングを学べる「ドットインストール」で学習した時期があります。
ただサンプル動画を見て分かったつもりになっていても、いざコードを書こうと思ったら全然頭に入ってなかったりするんですよね。
プログラミング上達の近道は実際にコードを書いて、動作確認をしながら勉強するのが一番手っ取り早いと思います。
水泳の本を読んでも、泳げないのと同じですな。
まとめ
昔と違い、今は無料の動画サイトでプログラムを学べる良い時代になりました。
しかし、それは小中学生でもプログラムを作りリリースすることができる時代、とも言い換えられると思います。
つまり職業プログラマーの価値が少しずつ下がっている、と言うことではないでしょうか(もちろん一概には言えないのですが)。
特に私のような一つの言語しか使っていない技術者は、今後淘汰されていく可能性も否定できないんですよね。
そのためにも常に新しい技術を身につけていく必要はあり、iPhoneアプリの開発はその選択肢の一つとなり得るでしょう。
プログラム未経験だけどiPhoneアプリの開発に興味がある方におススメです。
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