さて前回から始まったこの企画、第2回目はツールについて考えてみます。
ここで想定しているツールとは、どのノートを使うといいとかいう話ではなく、アナログとデジタルの違いをメインに言及していきます。
ノート術の話になると「デジタルサイコー!」とか「やっぱりアナログでしょ。紙の質感が云々」という声を良く耳にしますが、果たしてどちらが良いのでしょうか?
アナログのメリット・デメリット
まずはアナログノートのメリットとデメリットについて考えてみましょう。
◎メリット
- 小さなお子さんからお年寄りまで説明なしに使える。
- 特別な機器が必要ない。バッテリーもいらない。
- (紙の大きさの範囲で)自由にスペースを使うことができる。
- 文字やイラストを自由に使うことができる。
- あとから見返すのに向いている。
×デメリット
- 保管に(多少の)場所を取る。
- 自分の字が汚いとちょっと萎える。
- 検索性が低い。
- 100円〜数千円のコストがかかる。
アナログノートの優れているところは、その自由さにあると思います。
何の制約も受けず、自分の手の赴くままにペンを走らせることで自由な発想ができるため、アイデア出しや考えをまとめるのに向いていると言えます。
また個人的な考えですが、デジタルのノートはなぜだか見返す気にならないので…あとからパラパラと見返すのにはアナログのほうが向いているようです。
デジタルのメリット・デメリット
続いてデジタルのメリットとデメリットについて。
デジタルノートの代表としてEvernoteをイメージしてもらえれば良いかと思います。
◎メリット
- とにかく検索性に優れている。
- テキスト・画像・音声・映像・Webクリップなど形あるものの保管に向いている。
- クラウドスペースに上げることで、機器さえあればいつでもどこでも参照できる。
- 字が汚くても大丈夫。
×デメリット
- 誰でも気軽に使えるわけではない。
- イラストなどを描くにはある程度の技術が必要。
- バッテリー切れや通信状況が不安定だと使えない。
- あとから見返すのに向いていない。
デジタルのメリットはその検索性の高さやクラウドとの併用による利便性にあると言えます。
個人的にはデジタルでアイデア出しなどの発想をすることや、作ったファイルを何となしに見返すことは苦手なので、これらの作業には向いていないと言えそうです。
まとめ
さて、アナログ・デジタル両方のメリットとデメリットについてザッと考えてみました。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、一概にどちらが優れているとは言えないんですね。
個人的には、アナログノートはアイデアを発想し、時々見返して熟成させていくのに向いていて、デジタルノートはアイデアを裏付けるための情報などを格納しておくデータベース的な使い方をするのがベストなのでは?と思っています。
これは第1回の目的編で洗いだした「夢実現」と「情報整理」のそれぞれにピッタリと当てはまるんじゃないでしょうか?
何となくツールの使い分けができてきたところで、次回はこれらを組み合わせてシステム化してみたいと思います。
▼アナログノートを使ってアイデアを育てるならこの本がオススメ。
▼Evernoteをデータベース的に使うヒントが載っています。
おまけ(アナログノートの値段について)
アナログのノートは10冊数百円から1冊数千円まで様々なノートが販売されています。
ノートなんて書ければどれも同じじゃないか、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的には安いノートとの相性はあまり良くないようです。
数年前にA6サイズの100円ノートに全ての情報を集約するというノート術が流行したのを覚えているでしょうか?
ご多分に漏れず僕も試したのですが…ノート2冊目の途中くらいで挫折しました。
1冊のノートに全てを集約するというアイデアは面白いと思ったのですが…なんか味気ないんですよね、100円のノートって。
かと言って、1冊数千円するモレスキンがうまく使えるのかというとそうでもなかったり。
高すぎて縮こまっちゃうんですかね。
ノートの好みは人それぞれなので、自分にしっくりくるノートを見つけるのも楽しみの一つかもしれませんね。
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