「自分の好きなことがわからない」
「もっと目標を持って生きたいけど、やりたいことが見つからない」
そういう人は意外と多いと思います。
「自分の好きなこと、やりたいこと」は心の声に耳を傾けないとなかなか見つかりません。
しかしながら”ノイズ”があると心の声は聞こえないのです。
ここで言う”ノイズ”とは耳に聞こえる雑音のことではなく、「心の中の気になるもの」のこと。
この邪魔な”ノイズ”を取り払うための3つのステップを紹介します。
ステップ1.身の回りを片付ける
普段作業する部屋や机の上にモノが多いと何だか気になりますよね。
気になる=何とかしなきゃ!という状態なわけです。
その状態はまさに”ノイズ”となります。
(読んでいない本がある→読まなきゃ!・出しっぱなしの文房具→片付けなきゃ!)
カフェとか図書館で作業や勉強をすると何だか捗るように感じるのは、視界に入るものが少ない(”ノイズ”が少ない)シンプルな空間のおかげということですな(他人の目がある、というのもあるかもしれませんが…)。
というわけで、まずは物理的なモノを片付けてしまいましょう。
手っ取り早いのは思い切って不要品を捨ててしまうこと。
身の周りをシンプルにし、クリエイティブな気持ちになる空間を作ってみましょう。
ステップ2.頭の中の気になることを書き出す
物理的なモノが片付いたら、次は頭の中もスッキリ片付けてしまいましょう。
具体的には頭の中にある「気になること」をひたすら紙に書き出す、というものです。
どんなにつまらないこと(爪を切るとか)でも頭の中に残っていると、それは小さな”ノイズ”となって心の声の邪魔をします。
やり方は自由ですが、私がよくやるのはA4のコピー紙を何枚か用意し、仕事のこと・人との約束・買うべき備品・参加したいイベントなど思いつくままに書き出します。
この作業に時間をかけておくと、かなり頭の中がスッキリします。
頭はものを覚えておくところではなく、ものを考えるところなのです。
書き出した「気になること」はGTD(Getting Things Done)のフレームワークに則って適切なリストに格納することで、頭の中に戻すことのないようにしておきます。
※GTDについては過去にこんな記事を書いていますのでご覧ください。
ステップ3.一人の時間を持つ
ここまでで物理的なモノも心の中の「気になること」もスッキリしました。
最後は心の声に耳を傾けるために一人の時間を作りましょう。
キレイに片付いた自分の部屋でもよし、近くのビジネスホテルで一人合宿するのもありです。
一人旅に出るのもいいですね。
見知らぬ土地を一人で旅することは自分と対話するキッカケにもなります。
一人の時間にを持つと、普段考えないようなアイデアが浮かんでくることがあります。
それは”ノイズ”がなくなり、ようやく聞こえるようになった心の声かも知れません。
忘れないうちに書き留めておきましょう。
まとめ
大きな目標を達成するときは、中目標・小目標と分解していく「トップダウン方式」が一般的です。
しかしステップ2で紹介したGTDでは、トップダウンとは逆の「ボトムアップ方式」を推奨しています。
まず目の前の現実問題を片付けなければ、自分にとっての目標や将来像を描くことは困難と言っているのです。
またGTDにはしばしば「高度」という概念が登場します。
“ノイズ”となる現実問題は高度0メートル、目標やビジョンなどは高度3000メートル以上に例えられています。
飛行機に乗って高度3000メートルを目指そうにも、高度0メートルの滑走路がキレイに片付いていないと飛び立つことすらできません。
「なかなか好きなことが見つからない」という人は、まず身の回りの現実問題に目を向けて、一つづつクリアしていくことから始めてみてはどうでしょうか?
コチラの記事もどうぞ
[第1回]GTD再学習 収集ステップがうまくいかない理由(その1)
GTD再学習[第2回]収集ステップがうまくいかない理由(その2)
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