Index Card System / koalazymonkey
GTDの再学習として始めたこの企画、第1回は「収集ステップ」での疑問とその対応方法について書いてみたいと思います。
GTD最初のステップである「収集」。
GTDをかじった人なら誰でも一度はやったことがあるでしょう。
一見、気になることを集めるだけの単純作業のようですが、どうも個人的につまずいてしまうところがあったのでまとめておきます。
【GTD再学習#01】収集ステップがうまくいかない理由(前編)
なぜ収集ステップがうまくいかないか?
収集ステップをやり切ると”ものすごいスッキリ感”が味わえるとのことですが…個人的にこの”スッキリ”を感じたことがありません。
何かやり方がマズい(もしくは感性がおかしい)のでしょうか?
そこで、まずは収集ステップがうまくいかない原因について挙げてみましょう。
- 収集ステップをやる時間がない
- そもそも収集することが少ない
- 書く力が足りない
- 目の前のやるべきことの収集で完結している
- 頭の中だけで完結しようとしている
今回は1〜3について考えてみたいと思います(続きは後編で)。
1.収集ステップをやる時間がない
これは原典にも書かれていることですが、収集ステップをきっちりやろうとすると1〜3時間くらいかかります。
(人によってはそれ以上かかる場合もあります)
これって結構な時間ですよね。
もちろん、その後に得られる恩恵に比べれば元が取れる投資かもしれませんが…。
まとまった時間を取ってひたすら”収集”を行うのは、初めてやる人にとってはなかなか大変かもしれませんね。
でも時間が取れないからと言ってGTDをやらないのは、あまりにもったいないんですよね。
2.そもそも収集することが少ない
バッチリと”収集”の時間を確保して「気になること」をリストにバリバリと書きだしてみたものの…なんだか想像していたよりも「気になること」の数が少ない。
さらにトリガーリストを参照しても…思ったほど出てこない。
こんな経験はないでしょうか?
これは収集すべき「気になること」がそもそも少ない可能性があります。
もしかしたらGTDをやる必要がない程度にストレスが少ないのかもしれませんね。
掃除の行き届いた部屋では落ちているゴミが少ない、そんなイメージでしょうか。
もしこの事象が原因でスッキリしないのであれば、それは目に見えていることばかりを収集しているのかもしれません。
私自身、時間をとって気になることを90個ほど書きだしてみましたが、イマイチスッキリ感が得られないのはどうもこの辺りに引っかかっているのではと仮定しています。
3.書く力が足りない
これは他の項目とはちょっと毛色が違う原因かもしれません。
真っ白な紙を前に「さあ!気になっていることを好きに書き出して!」と言われても、ものを書くことに慣れていない人にとってはどこから手を付けてよいのやら。
GTDにはトリガーリストなども用意されているとは言え、普段から頭の中の物事をアウトプットする習慣のない人にはキツい作業でしょう。
逆に言えば書く力さえ鍛えられていれば、解決するのはそれほど難しくない原因とも言えます。
ユビキタスキャプチャの実践
さて、これら1〜3について何か対策を立てるとするのであれば個人的には”ユビキタスキャプチャ”がオススメかと思います。
これはGTDを補完するシステムとして提唱されているZTD(Zen To Done)において第1の習慣として挙げられています。
一度に気になることをすべて収集することはなかなか難しいかもしれません。
そこで”ユビキタスキャプチャ”で日々の気になることを収集をし続ければ、ある程度のスッキリ感は得られるのではないでしょうか?
用意するものはメモとペンだけ。スマホ一台でもできてしまいます。
やってみる価値はありそうですよね。
まとめ
というわけで現在私が行なっている収集ステップの流れは、
- まずは1時間くらいの間に気になることを紙に書き出す(ただしこの時点ではスッキリ感はイマイチ)
- それ以降は気になったことが発生するたびにメモを取る(ユビキタスキャプチャの実践)
と言った感じになっています。
完全にスッキリした感じを味わうには至っていないですが、徐々に頭の中のモヤモヤが薄れてきている感じはあります。
また、頭の中がクリアになるにつれて、今まで思いつかなかったアイデアなどが出てくるようになったという嬉しいオマケ付きです。
GTDでは最初に徹底的に収集をすることを重視していますが、このように小さく始めることで余計な力を使わずにGTDを実践することも可能ということですな。
収集ステップでつまづいている方は、一度このあたりを見なおしてみると改善できるかもしれませんよ。
後編では残りの原因4と5についての考えを書いていきます。
コメント