前回の記事で「頭の中の気になること」をすべて洗い出しました。
しかし気になることを集めただけでは、タスクは一つも解消しません。
それぞれの「気になること」についてしかるべき行動を決めてあげる必要があります。
これはGTDで言うところの”処理”ステップに該当します。
気になることに意味付けをする
気になることに意味付けをするとはどういうことか。
一言で言うと「それぞれの気になることについて”望むべき結果(ゴール)”を明らかにし、次の行動を決めてしまう」ということです。
書き出した「気になること」のリストの中には、「爪を切る」「牛乳を買う」といったそれ自体が実行可能なタスクになっているものに混じって「旅行」「英語」など行動レベルまで落とし込めていないモノがあるはずです。
例えば「旅行」という項目だけでは、いつどこに誰と行くのか、旅行会社に依頼するのか個人で手配するのか、まったく何も決まっていない状態です。
行動可能なレベルまで落とし込んだモノ=実行できるタスクですから、「旅行」という項目に対して自分が”望むべき結果(ゴール)”を明らかにしてあげないといけないというわけですね。
それでは書き出した「気になること」に意味付けをするため(処理)のコツを以下に書いておきます。
処理のコツ
●その「気になること」は本当にやる必要があるか判断しましょう。
「フルマラソン」という項目があっても本当に走る気がないのであれば、それはただ単に「気になってた気」になっていたモノの可能性があります。
そういうものは残しておいても仕方ないのでリストから消してしまいましょう(ただし、将来的にやってみたい夢や目標は残しておいてください)。
●次に取るべき行動は一つでしょうか?
例えば「爪を切る」であれば次に取るべき行動は一つですが、「自分の活動について小冊子を作る」であれば原稿を書く、写真を用意する、レイアウトをデザインするなど行動は複数になります。このような複数の行動を伴うモノは”プロジェクト”と呼び、タスク管理をする上では少し違った扱いをしますので分かるようにしておきましょう。
●リストをチェックしている最中に「2分で終わる」ものがあれば、その場で済ましてしまいましょう。
「爪を切る」はその場に爪切りがあればすぐに終わらせることができますし、電話をかけるやちょっとしたメールを送るなども2分ほどで終わるものであればさっさと済ませておくことで、リストがスッキリします。
●特定の日付にやるべきものは区別しておきましょう。
特定の日付にやる行動というのは、ある意味特別なものなのです。
まとめ
書き出した大量の「気になること」について一つ一つ意味付けをするのは正直結構しんどい作業です。
でもやっていくうちに段々と目の前が霧が晴れていくような感覚になるはずです。
どんなに優れた人間でもゴールの見えない作業をあてがわれてしまってはモチベーションを維持することができません。
「気になること」に対して望むべき結果(ゴール)を設定することで、頭の中でモヤモヤっとしていたモノが現実味を帯び「ちょっとやってみようかな」という気になるわけですな。
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