先日の松本旅行で訪れた『松本市歴史の里』が思った以上に面白かったのでご紹介。
こちらは松本城二の丸御殿跡にあった旧長野地方裁判所松本支部庁舎を移築したことをきっかけに作られた”たてもの野外博物館”。
他にも旧松本少年刑務所独居舎房や旧昭和興行製糸場などの建物が移築されており、明治から昭和にかけての松本周辺の歴史を見学することができる施設となっております。
松本市歴史の里―裁判体験も独居房体験もできる“たてもの野外博物館”
松本市歴史の里は松本電鉄上高地線「大庭駅」から徒歩約15分の場所にあります。大庭駅までは松本駅から4駅6分ほどですが、電車が30分に1本程度しかないのでお出かけの際は計画的に。
2017年8月1日からは松本周遊バス「タウンスニーカー」が通るようになったので、こちらも合わせて使うと便利ですよ。
こちらが旧長野地方裁判所松本支部庁舎。明治憲法下の和風裁判所としては内部・外部ともに国内で唯一残っている建物だそうですよ。
建物の中にも入ることができます。内部は松本の司法に関する歴史資料館のようになっています。
奥に進むと法廷が開かれていました。証言席に立って、手元のボタンを押すと音声による裁判劇が始まります。
どんな内容かは実際に行ってのお楽しみ。
ここで弁護人の方にインタビューしてみましょう……おや、黙秘ですか。
ちなみにこの人形達の服は実際に着ることもできますよ。
こちらは旧松本少年刑務所独居舎房。
なんと1990年まで実際に使われていたのだとか。
独房に入って扉を閉めることもできますが、なんだか精神的に迫ってくるものがありました。
暗いし狭いし、なるべくお世話になりたくないところですな……。
こちらは工女宿宝来屋。松本と飛騨高山を結ぶ野麦街道沿いの集落に建てられた宿を移築したものだそうですよ。
内部には山本茂実原作の映画「あゝ野麦峠」のポスターも貼られていました。
なんだか夏休みに田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たような感じですな。
スイカと麦茶が合いそう。
こちらは1995年まで操業していた旧昭和興行製糸場。建物だけでなく、設備や機械も移築されています。
生糸ってこうやって作られていたんですねー。
ところどころに工女さんのコメントが書かれた看板があり、作業の大変さが伝わってきます。
まとめ
松本市立博物館の分館として歴史的建造物を展示している松本市歴史の里。
松本市街地から離れていることもあり、比較的空いているのでゆっくり見学することができましたよ。
機織りや草木染めの体験なんかもできるそうなので、家族で遊びに行っても楽しいかもしれませんな。
以上、現場からお届けいたしました。
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