松本と言えばクラフトの街。
クラフトと言えば民藝。
松本市中町にある「ちきりや民芸店」の初代オーナーである故丸山太郎氏が、無名の職人の手によって作られた日用品を収集し創館されたのが松本民芸館。
民藝というとなんだかよく分からないものだと思っていたのですが、想像以上に面白い場所だったのでご紹介。
松本民芸館―「美しいものが美しい」名も無き職人による生活道具たち
松本駅前のバスターミナルから美ヶ原高原行きのバスに乗り、バス停「松本民芸館」で下車。
田んぼに囲まれた道を数分歩くとなまこ壁の建物が見えてきます。
こちらが松本民芸館。
門をくぐると庭があり、その先に建物があります。
入館料は大人300円、展示品に触れることはできませんが、写真撮影は自由とのこと。
「美しいものが美しい」―これが松本民芸館のキーワードのようです。
パッと見、何の変哲もないヤカンや洗面器ですな。
こういう日常使いの品が民藝ということなのでしょうか。
民藝運動の父、柳宗悦によると「民藝とは名も無き職人の手から生み出された日常の生活道具」だそうです……なるほど。
二階建ての館内では一階を常設展、二階を企画展として展示を行っています。
訪れたときの企画展は「涼やかなぬくもり ガラスの器」でした。
こちらは丸山太郎氏が自ら作った卵殻細工。
箱に卵の殻で装飾しているんですな……細かい。
丸山太郎氏の道具箱も展示されていました。
人の使ってる道具って気になりますよね。
常設展では800点もの民芸品が展示されているそうです。
器、箪笥、玩具、民族衣装などなど……国内の民芸品だけでなく、海外の民芸品も幅広く収集していたそうです。
こちらは舶来品のイス。
とにかくいろいろなジャンルの民芸品を一挙に見ることができるので、民藝に興味のある人にはおすすめですよ。
まとめ
丸山太郎氏は民芸品の収集だけでなく、このような味のある絵も描いていたようです。
「老人になっても感動を失いたくない」……んんー、いい言葉ですな。
これまであまり民藝には興味なかったのですが、松本民芸館をきっかけにちょっと興味が湧いてきたかも。
身の回りのモノを見る目が変わりそうですな。
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