Nomad-1 / johnhope14
最近”ノマド”という言葉をよく耳にするようになりました。
本来、ノマド(nomad)とは遊牧民という意味だそうですが…なぜそれが注目されているのでしょう?
本田直之氏の著書『ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと』を読んで勉強してみました。
『ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと』by本田直之
この本の概要
右肩上がりの成長が見込めない停滞した経済状況。
給料は下がるわ、終身雇用制度はアテにならないわの企業戦士にとって、今までと同じ生活をしていたら、きっと立ち行かなくなるのは目に見えています。
では、そうなる前に何か手を打ってみるというのはどうでしょう?
その選択肢の一つとして「ノマドライフ」という生き方を本書では提案しています。
ここでいう「ノマドライフ」とは、会社以外(例えばカフェ)でも仕事ができる、と言う意味ではなく、世界中のどこでもビジネスができる、という意味を指しています。
似たようなイメージですが、ちょっと考えると全くの別物ですよね。
そんなノマドライフを送るためにはどうすればいいのか、本書では順を追って説明してくれます。
個人的にグッと来たポイント
本業一筋でなく、多くのものをやってみる。ひとつひとつは小さなものでも、違うものを掛け合わせる能力があれば、思いもよらない効果が生まれる。(p.62)
著者は趣味のワインの知識を活かし、本業とは別にワイン講座を持つということをやっているそうです。
自分の持っている趣味や知識を組み合わせることによって、意外なものがビジネスチャンスにつながる可能性がある、ということですね。
車もブランド品も欲しがらない若い人たちが「草食系で欲がない」と非難される風潮もありますが、彼らは時代に合わせて進化しているのではないでしょうか。持とうと思えば持てるけど、いらない。たくさん持ってもかっこよくないし、楽しくない。その発想だとわたしは思っています。(p.142)
バブル時代は物を所有することに価値があると思われていましたが、今はシンプルさが受け入れられる時代だと思います。
iPhoneに代表されるAppleの無駄をそぎ落としたプロダクトが良い例ですね。
モノをたくさん所有するよりも、たくさんの経験をすることにお金を使う。
そして、その経験をキャリアやビジネスに活かす。
これがノマドライフの考え方の一つのようです。
まとめ
170ページほどの薄い本ですぐに読めてしまうのですが、書いてある内容はかなり濃いです。
先行き不透明な会社にしがみついて“会社に飼われる羊”として一生を終えるか、“羊を飼う遊牧民(ノマド)”になって好きな場所に住み自由に働くか。
モバイルや通信機器の発達によって、会社に行かなくてもビジネスができる現在は、一昔前に比べ随分と選択の幅が広がっていると思います。
そして、ノマドという生き方を選ぶ人は、今後増えていくことでしょう。
この本を読んで「さぁ、明日からノマド生活だ!」と言うわけにはいきませんが、(本書でも準備期間の重要性を強く謳っています)今の生活に不安がある方、ノマドに興味がある方は読んでてはいかがでしょう。
何かヒントが見つかるかもしれませんよ。
コメント