日常のいろいろな記録を残す“ライフログ”。
ライフログを記録するのに便利なのが「Evernote(エバーノート)」
しかし記録を1日1ノートに残そうとすると、連携サービスごとに作られたノートをマージしたりする必要があって、これが結構面倒なんですよね。
1つのノートに追記していける便利な有料アプリもいろいろとありますが、できればお金をかけずにログを取りたい。
そこで使えそうなのが「IFTTT(イフト)」
いろいろなサービスをトリガーに、Evernoteに1日1ノートで記録できる仕掛けを作ってみたところ、最初に一度設定をしておくだけで自動的にログを記録できるようになりました。
これが非常に楽ちんで便利!
そこで今回はIFTTTを使って、Evernote上に1日1ノートに集約されたライフログを無料で作る方法を紹介します。
前提条件
まず今回の“自動ライフログ”の前提条件を挙げておきます。
- Evernoteを使っている
- IFTTTを使っている
- ログは1日1ノートにまとめる
- スマホを使っている
- なるべく有料アプリなどを使わない
何をライフログとして残すかを設計する
今回の“自動ライフログ”はIFTTTのアプレット(*)を使い、各サービスのアクションをトリガーにしてログを生成します。
- IFTTTのアプレット
- 2016年11月にIFTTTは仕様を変更し、それまでの“レシピ”を“アプレット”に変更。
パートナー企業が自社のアプリにIFTTTを組み込むことができる機能などが追加されたようです。
生成するログの選定
IFTTTのアプレットは自由度が高く、その気になればいろいろなログを生成することができますが、とりあえずは自分にとって必要なモノやよく使うアプリ(サービス)を選ぶようにしましょう。
あまりにログが多すぎると見返したときに見づらくなってしまうので……。
今回は私がよく使うサービスとして以下のものを選びました。
- Foursquare
- Googleカレンダー
あとは毎朝「天気予報」も自動的に記録するようにしておきましょう。
ライフログ用ノート作成の流れ
“自動ライフログ”は下記の流れで作成されます。
- 毎日0時になったら、その日のライフログ用ノートが生成される。
- 毎朝6時になったらその日の天気が記録される。
- 各種アプリのログが随時記録される。
ちなみにこのあたりの仕掛けはコチラのブログを参考にさせていただきました。ありがとうございます。
Evernote側の設定
まずはEvernoteに「ライフログ専用のノートブック」を一つ作ってしまいましょう。
私はEvernoteに『99001_Lifelog』というノートブックを作っており、ライフログノートはここに自動的に生成・追記されるようになっています。
IFTTT側の設定
Evernoteにライフログ専用のノートブックを作ったら、次はIFTTT側の設定をしていきます。
各アプレットも公開しておきたかったのですが……IFTTTの仕様変更に伴いアプレットの公開はできなくなっているようです(2017/02/19現在)。
基本的にはデフォルト設定で問題ないので、画像を参考にアプレットの設定をしてみてください。
毎日0時にライフログ用ノートを生成する
まずはその日のライフログを蓄積するノートをEvernoteに生成します。
トリガーは『Date & Time』を使用します。
アプレットの設定は以下の通り。
※追記:Evernote側のアクションは「Append to note」を選択してください。
「Create a note」にすると、その都度新しいノートが生成されてしまいます!
レシピの名前は分かりやすいものをつけておきましょう。
分かりにくい名前だと後で見たとき混乱してしまうので……。
トリガーは「午前12時(つまり0時)になったら」と指定。
人によって生活リズムが異なりますので、ここはお好みで。
Evernote側に生成するライフログ用ノートのタイトル(Title)を指定します。
ここでは「Today’s Lifelog」を設定。
またオプションのボディ(Body)部には、生成された時刻(CheckTime)を挿入していますが、これは任意でOK。
基本的に毎日0時になると同名のノートが生成されます。
同名のノートがいくつもあったらどのノートに追記されるのか心配になるかもしれませんが大丈夫。
今回の“自動ライフログ”のポイントは「Evernoteに同名のノートが存在する場合は、最新のノートに追記される」という仕様を利用するところにあります。
つまり同名のノートがいくつ存在していようと、常に最新のノート(つまり今日のノート)にログが追記されるというわけです。
最後にノートの生成場所(ノートブック)を指定します。
ここではあらかじめ用意しておいたノートブック『99001_Lifelog』を指定しておきます。
私はライフログについてはタグを使わないので、タグ欄はブランクにしています。
こちらもお好みで。
毎朝6時にその日の天気予報をライフログに記録する
ここからは各ログを残すためのアプレットを紹介します。
まずは毎朝6時になったらその日の「天気予報」をライフログに追記する方法。
保存するノートは0時に生成された『Today’s Lifelog』、保存先のノートブックはあらかじめ用意したライフログ用のノートブック(今回の例では「99001_Lifelog」)を指定します。
この保存先については以下すべてのアプレットで共通です。
設定を間違えると正しく記録が追記されなくなってしまうので注意してください。
トリガーは「午前6時になったら」ですがコチラもお好みで設定してください。
ザックリと各項目を説明すると
- TodaysConditionImageURL:天気のイメージ画像
- TodaysCondition:天気
- HighTempFahrenheit:最高気温(華氏)
- LowTenpFahrenheit:最低気温(華氏)
- CurrentTempFahrenheit:現在の気温
- CurrentCondition:現在の天気
- WindSpeedMph:風速(マイル/時間)
- WindDirection:風向き
- PollenCount:花粉(米国のみ)
- SunriseAt:日の出時刻
- SunsetAt:日の入時刻
- UvIndex:紫外線
- Humidity:湿度
項目は必要に応じて削ってみてください。
ちなみに天気予報は全部英語で記録されますが、それほど難しい英語ではないので特に問題ないでしょう。
twitterのつぶやきを記録する
twitterのつぶやきをトリガーに、ライフログノートへ記録します。
リツイート(RT)とリプライ(@)も記録するか設定します。
チェックを入れておけばログに記録されます。
ちなみに私はBody部の最初に見出しとして【twitter】、最後に“—–”を区切り線として入れています。
ログは連続して追記されるので、見出しや区切り線がないと見返すとき辛いんですねー。
このあたりはお好みで。
Instagramに写真を投稿したらライフログに追記
Instagramの設定はこの通り。
特に説明は不要ですよね?
Foursquareでチェックインしたらライフログに追記
出先でFoursquareを使ってチェックインした記録を残しておけば、いつどこにいたかがすぐに分かって便利です。
チェックインした場所の名前と地図が記録に残ります。
旅行のときなんかに威力を発揮しそうですな。
Googleカレンダーに予定を記入したらライフログに追記
Googleカレンダーに予定を記入したらライフログに記録します。
あまり使いみちはないかもしれませんが、いつ予定を決めたかの確認くらいにはなるかと。
- Title:予定の名前
- Description:説明
- Location:場所
- Starts:予定の開始日時
- Ends:予定の終了日時
- EventUrl:Googleカレンダー該当予定へのリンク
メモと写真を記録する
さて、ここまでIFTTTを使用して、各種サービスをトリガーに自動的にライフログへ記録する方法を説明しました。
ところでライフログに欠かせないモノがまだ2つ足りません。
それは“メモ”と“写真”。
スマホで作ったちょっとしたメモや写真があるのなら、自分の考えや見たものも記録として残しておきたいですよね。
iPhoneにはあらかじめ指定のノートに追記できる『Postever2』という便利なアプリもありますが、若干お値段がお高い……。
※私は一世代前の『Postever』を持っていますが、最新のiOSに未対応なので動きがややモッサリします。
今回のコンセプトは「なるべく有料アプリなどを使わない」ことなので、無料でできる方法を考えてみましょう。
そこで使えそうなのがIFTTT。
以下にIFTTTを使って、iPhoneで作成したメモと写真をライフログノートに追記する方法を解説します。
メモをライフログに追記する
トリガーは“Note Widget”を使います。
“ウィジェット”と名前がついているとおり、IFTTTの機能を使ってiPhone上にウィジェットを追加します。
Body部の内容はデフォルトでOK。
記録するノートと保存先のノートブックを間違えないように。
写真をライフログに追記する
写真もメモと同じくウィジェットを使用。
コチラは“Camera Widget”をトリガーにします。
Body部の内容はデフォルトでOKなので省略します。
iPhoneにウィジェットを追加する
iPhoneでIFTTTのアプリを立ち上げると、作ったアプレットが確認できます。
作りたいウィジェット(今回はメモとカメラ)を選択します。
メモ用アプレットを選択したところです。
Widget settingを選びます。
Homescreen IconをAddします。
ブラウザが立ち上がるので、あとは説明画面のとおり操作すればOK。
ウィジェット名は短くしておいたほうが分かりやすいでしょう。
同様にカメラ用のウィジェットも作成します。
メモウィジェットの使い方
メモ用ウィジェットを立ち上げるとこんな画面が表示されます。
あとはテキストを入力し、中央の象ボタンを押せばOK。
ライフログにメモが追記されます。
カメラウィジェットの使い方
カメラウィジェットは緑の象ボタンがシャッターとなります。
もちろんアルバムから好きな写真を送ることも可能です。
まとめ
ここまで、IFTTTを使ってEvernoteに1日1ノートでライフログを残す方法を解説しました。
IFTTTを使えば大抵のモノはログとして残せますので、例えばYoutubeに動画を投稿したらリンクをライフログに追記したり、Wordpressでブログを書いて公開したらライフログに追記する、なんてことも可能です。
メモと写真についてはアプリを使えば簡単に解決できますが、使えそうなアプリはだいたい有料なんですよね。
今回はお金をかけずにライフログを残すというコンセプトなので、IFTTTを使ってウィジェットという形で紹介しました(2016年11月にIFTTTの仕様変更が入る前は「Do Camera」「Do Note」という専用アプリがあったのですが、これらはIFTTTのアプレットに統合されたため、アプリ自体はなくなっています)。
最初にIFTTTの設定をするのが若干面倒ですが、一度設定してしまえば勝手にどんどんログを記録してくれるのでかなり便利なんじゃないかと思います。
こうやって取り溜めておいたライフログを何年か後に見てみると、意外な発見があったりして面白いものですよ。
ライフログにご興味がある方はお試しくださいね。
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