『シゴタノ! 手帳術』―「ほぼ日手帳」を徹底的に使い倒して仕事を楽しくする

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手帳

毎年1月とか4月になると書店や文具店の店頭に並ぶ手帳。
ここ数年はノーマルな手帳だけでなく、いろいろと便利なフォーマットの手帳もたくさん販売されていて、一種の手帳ブームと言えるでしょう。

また手帳術の本や雑誌も常に一定の人気がありますよね。
それだけ「手帳を上手く使いこなしたい」「他の人はどういう使い方をしているのか知りたい」と気にしていることが多いってことですよね。

私自身も長年手帳を使っていますが、ちゃんと使いこなせているかというと……100%自信を持って「YES」とは言えないのが現状。
やはり“手帳の達人“はどういう種類の手帳をどのように使っているのか? もっとうまく使いこなすためのヒントはないものか? そんなことばかり考えてしまいます。

今回紹介する「シゴタノ!手帳術」はそんな気になる手帳の使い方について、Webメディア『シゴタノ!』で記事を執筆されている倉下忠憲(@rashita2)氏と北真也(@beck1240)氏のお二人が、人気の手帳「ほぼ日手帳」の活用法についてかなりディープなところまで教えてくれる一冊となっております。

手帳、特に「ほぼ日手帳」をもっとハードに使いこなしたい! という人は一読する価値ありですよ。

本書の印象と内容

自分の成長と業務遂行のために、とにかく「ほぼ日手帳」を隅から隅まで舐め尽くす。
それが本書の印象です。

『シゴタノ! 手帳術』は著者の倉下氏・北氏お二人が愛用されている、「ほぼ日手帳」(1日1ページのもの)をベースに解説されています。
特に自分の手帳術が確立していない手帳初心者(そんな呼び名があるのか不明ですが)にとってはすべてのテクニックを真似してみたくなるかもしれません。

確かにこれらを全部取り込むことができたら、激しく成長できるし、仕事もバリバリとこなせる気がします。
あくまで“気がする”というところに注意です。その理由は後述します。

仕事を楽しくする手帳との付き合い方

本書が目指したのは、手帳というツールを用いて着実に「仕事を楽しくするための工夫」を行っていくということです。それは、主体性をより発揮するための方法であったり、見通しが立つことによる不安からの解放であったり、ダイレクトに楽しいという感情を呼び起こすものであったりなど、さまざまなアプローチから仕事や人生を楽しむための工夫であったかと思います(p.235)

本書の「おわりに」で著者の北氏はこのように語っています。

そりゃ手帳との付き合い一つで仕事が楽しくなったら、それはハッピーですよね。
ただこの“楽しい”という感情は、人それぞれであって正解はないんじゃないかと。

人によっては仕事がうまく回って“楽しい”、煩雑なタスク管理がきっちりとできてストレスフリーな状態が“楽しい”、ただ単にお気に入りの手帳を使いこなすことが“楽しい”。
いろいろありますが、結局はそれでいいんだと思います。

手帳はあくまでも仕事を楽しくするためのツールであり、この本をのノウハウをそっくりマネしたところで仕事が楽しくなるというわけではないんですね。

あくまでこの本に書かれていることは一つの例であり、著者の倉下氏や北氏が試行錯誤して編み出した、言うなれば個人用にカスタマイズされた手帳術ということです。

この本を参考に自分なりのスタイルを作り上げるのが正解なんじゃないかなーと思ったりしてます。

『シゴタノ! 手帳術』の活用法

さてさて、この『シゴタノ! 手帳術』、著者お二人が愛用している「ほぼ日手帳」の濃くて魅力的な使い方がたくさん書かれていて、丸ごと取り入れてみたい気持ちになります。
実際私も「おおっ、これはスゲーぜ! マネしたい! 」そんな感情になったりもました。

でもそこは冷静になって先ほどの自分なりのスタイルを作り上げるという考えをきちんとベースに持ってきましょう。
まずは自分が手帳を使って何をしたいか方針を明確にする、これが大事ですね。
日々のスケジュールやタスクを管理したいのか、夢や目標の実現に向けて活用したいのか、はたまたライフログを取りたいのか。

そこを明確にしておくことで、”倉下氏の使い方”、”北氏の使い方”に続く、”自分なりの使い方”の手帳術が生まれます。

この方針さえ明確にしてしまえば、あとはお二人のノウハウを取り入れつつカスタマイズすることが可能になるかと思います。

そうすれば無理なく自分のペースで手帳を使うことができ、結果として仕事を「楽しむ」ことができるのではないでしょうか?

まとめ

お二人の「ほぼ日手帳」への愛と、使いこなしの工夫があふれ出している本でした。
これまで「ほぼ日手帳」を使ったことがない人は、さっそくお店に見に行ってしまうくらいの毒性があります。

最近は1日1ページの手帳も多くのメーカーから販売されていますので、『シゴタノ! 手帳術』のノウハウを取り入れつつ、自分の手帳術を構築してみてはいかがでしょうか?

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