The Law / smlp.co.uk
これからブログを始めようとしている人向けのこの連載。
第7回目は「著作権について知っておこう」です。
- ブログのミッションを作ろう
- ブログサービスを選ぼう
- ブログに名前をつけよう
- 記事タイトルを工夫しよう
- 内容の濃さ、文章の長さを考えよう
- 更新頻度を決めておこう
- 著作権について知っておこう←イマココ
- 著者プロフィールを充実させよう
- 書き出しや締めの言葉を工夫しよう
- SNSを使ってブログへの入口を増やそう
ブログを書いていると、書籍からの引用やセミナーの講演内容、または画像などを記事の中にいれたくなることが あると思います。
そんなときに気をつける必要があるのが、著作権に代表される権利。
うっかり他人の権利を侵害しないよう、簡単な知識は身につけておきましょう。
書籍からの引用をする場合
例えば本を読んで、書評なり読書感想なりを書くとしましょう。
書籍から文章を引用する場合に気をつけるのは以下のポイント。
- 引用した文章だと明確に分かるようにする
- 主従関係を明確にする
- 出典を明確にする
引用の使い方
書籍などから文章を引用する場合は、それが引用した文章だと明確に分かるようにする必要があります。
具体的にはフォントを斜体にする、カギカッコでくくるなどの方法があります。
ちなみにこのブログではこんな感じにしています。
引用はこんな感じで
なお、文章を引用する場合は無断で内容を改変することも禁じられていますので、タイプミスなどには注意しておきましょう。
主従関係を明確にする
次に主従関係についてです。
ブログにおける主従関係とは“自分の書いた文章が主”、“引用した文章が従”であることが明確である必要があります。
つまり記事内で自分の書いた文章の方が量的にも多く、また内容的にも引用部分がメインとならないようにすることです。
出典を明確にする
最後に出典を明確にするですが、これはなんとなく分かりますよね?
書籍なら書籍のタイトルと(可能なら)参照ページ、他人のブログであればブログ名とURLを誰が見ても分かるように明記しておきましょう。
出典は“明確に”する必要があるので、変にフォントを小さくしたり、見えづらい色にするのはやめましょうね。
セミナーなどの講演内容について
このブログでもセミナーレポートを多く書いていますが、基本的には詳細な内容に触れないよう心がけています。
無料セミナーであればともかく、有料セミナーの内容については詳細にレポートしてしまうのはいかがなものかという考えがあるためです。
もちろんセミナー主催者の承諾があれば、詳細な内容を書いても問題はないかと思います。
記事を書く前に確認したほうが無難ですね。
画像を記事内に貼り付ける場合
ブログのいいところは文章だけに頼らず、手軽に画像を使ってビジュアルに訴えることができるところですね。
手軽に使える分、画像を載せる場合にも気をつけることがいくつかあります。
画像検索で拾った画像はNG
まずはweb上から画像を無断で持ってくるのはNGです。
必ずその画像の持ち主に確認を取るようにしましょう。
Googleの画像検索で見つけた画像にも当然著作権がありますから勝手に使ってはダメですよ。
ちなみにこのブログではアイキャッチ画像に
「商用無料の写真検索さん」を使用しています。
Flickrで公開されている画像からキーワードで検索してくれる便利なサービスですが、利用の際には「クリエイティブ・コモンズ」について確認を取るようにしましょう。
クリエイティブ・コモンズについてはこちらの記事が参考になります。
その他、著作権フリーの画像サービスを使うのもオススメです。
肖像権について
また自分で撮影した写真についても“肖像権”についての認識が必要です。
写真の中に人が写っていて、かつ個人を特定できる場合は必ずその人に使用許可を取るようにしましょう。
使用許可が取れない、例えば街角のスナップ写真等の場合は、個人が特定できないようにボカシをいれるなど加工する方法もあります。
まとめ
ブログを書くときに注意する権利について、ざっと見てきました。
たかが個人のブログで使うだけ…と甘く見ていると、思わぬところで訴訟問題に発展する可能性もあります。
最近は特に大きな問題になっていますので。
引用や写真を掲載する場合、少しでも不安を感じたら思い切って使わないという選択もあります。
自分の身を守れるのは自分だけ、せっかく楽しんで書いているブログで不利益を被らないように権利の問題については注意してくださいね。
次回は「著者プロフィールを充実させよう」について書きます。
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